トラックドライバー転職したいアナタへ②
トラックドライバーの1日が始まります。
出発点呼
出勤して来たらまず乗務前点呼です。体調が悪く無いか、眠気を及ぼすクスリを服用していないか。睡眠時間は何時間かなどを運行管理者に口頭で告げます。
免許証のチェックもします。免停や免許失効で運転する事を防ぎます。
そしてアルコール検知器に息を吹いてアルコールチェックです。
当然アルコール検知器が反応すれば運行に出ることは出来ません。当たり前ですね。
アルコール検知器が厄介なのはアルコール以外にも反応してしまう場合がある事です。食事直後やうがい薬、洗口剤もチェック前には控えます。
また、二日酔いなら100%反応します。
飲酒は考えてしなければなりません。
仕事の前日は飲まないのが確実です。
運行管理者から連絡事項や注意点を聞いてからトラックの駐車場へいきます。
運行前点検
トラックの点検をします。
ブレーキの効き、エアーのたまり具合、灯火類、油脂類の量、タイヤの空気圧と釘などの異物が刺さっていないか、ホイールナットの締め付け具合、燃料やエンジンオイル、作動油などの漏れはないか。
などを点検します。
特に、油漏れを起こすと大変な騒ぎに発展するので大切です。
運行スタート
速度は法的速度を守るのが基本です。
これも行政処分に関わる事項です。
大型トラックは時速90キロ以上出ない様にリミッターが付いています。なので時速90キロ以上で走る大型トラックは違法改造です。
普通に考えたら大型トラックがやたら素早い動きをすれば危ないですよね。
そして連続運転4時間を超えない、休憩は4時間半の間に30分も確実に守ります。
早めの休憩が大切です。
ほとんどの営業用トラックにはデジタルタコグラフが付いていて正確な速度、エンジンの回転数、運転時間、走行距離、走行ルート、急ブレーキ、急加速など全ての情報が記録されます。
だから、速度違反、連続運転違反、休憩時間の不足など言い逃れ出来ません。
20t超の大型トラックや大型トレーラーは通行許可が無い道は通れません。ですから指定されたルートを走ります。
これもデジタルタコグラフで監視されてる事を知らなければなりません。寄り道はダメですよ!
給油
ガソリンスタンドで給油する場合は安心ですが、自家スタンドのある会社の場合は自分で給油します。
最近のトラックはadblueと言う尿素水も補給しなければなりません。
adblue専用タンクに間違えずに補給しましょう。
間違って軽油タンクに入れたらトラックは走らなくなります。
くれぐれもご注意を。
運行後点呼
配送を終えて帰庫すると、乗務後点呼をします。
乗務前点呼と同様、体調など報告してアルコール検知器でアルコールチェックです。
乗務中の飲酒を防ぐためです。
そんなアホな!と思われるかもしれませんが、実際に乗務中の飲酒が原因の重大事故が起こっています。
アルコールチェックは運送会社にとって最重要項目の一つです。
そして帰宅して、また明日の仕事に備えます。
どうですか?トラックドライバーはただ運転するだけではないのですよ。
安全のために色々としなければならない事があるのです。
これらをしっかりと行なっていない会社は確実に行政処分の対象になります。
もし、トラックドライバーを志望されるならば良くチェックして下さい。
自分を守るために!