時間雨量100ミリ超!
8月に入ってから不安定な天気が続いています。
あちこちで時間雨量が100ミリを超える大雨が観測されています。
中央道の土砂崩れで負傷者
8月18日未明からの大雨で兵庫県 市川町の播但連絡道路で土砂崩れが起きました。
そして、8月18日夜の大雨では岐阜県瑞浪市の中央自動車道で土砂崩れが起き、こちらは通行中の車両が巻き込まれ負傷者も出ています。
いずれも時間雨量100ミリを超える大雨が原因で土砂崩れが起きました。
また、現場付近の住宅なども浸水被害が起きているようです。
愛知、五条川で越水
7月の大雨で氾濫した愛知県岩倉市の五条川も、今回の大雨で川の水が溢れ浸水被害が出ているようです。
この付近でも100ミリを超える大雨が降っていたようです。
台風5号では姉川が氾濫
全国的に大雨をもたらした台風5号の影響で滋賀県長浜市の姉川が氾濫しました。
24時間の積算雨量が250ミリ位の大雨が降っており時間雨量では90ミリ位の大雨が降った時間帯もあるようです。
通常、山間部の国道などは150から180ミリ位の雨量で通行止めになるので、250ミリは相当な雨量です。
九州の豪雨災害も100ミリ超
多くの住民がなくなり、多くの民家が流された九州の豪雨災害でも時間雨量129ミリを超える大雨が観測されています。
3年前の広島でも…
3年前の 8月に広島で起こった豪雨災害では時間雨量120ミリを超える大雨で土砂崩れが発生し多くの家屋が押しつぶされ人の命も奪いました。
時間雨量100ミリ超は想定外
こうして見てみると土砂災害や河川の氾濫を招く場合、時間雨量が100ミリを超えているケースが多いのではないでしょうか。
私は治水や治山の土木技術のことなどは全く分かりませんが、河川や山の法面などはおそらく時間雨量100ミリを超える雨量を想定して作られていないのではないでしょうか。
それとも時間雨量100ミリ以上の大雨に確実に耐える様に作るのは技術的、コスト的に難しいのでしょうか。
100ミリ超の大雨が当たり前に…
8月に入ってからラジオを聴いていたり、テレビを見ていたりすると、たびたび「番組の途中ですが…」と気象速報が入ってくることが非常に多くなっています。
気象レーダーを見ると、線状降水帯や局地的に強い雨雲が西から東へ移動して行きます。 時間雨量100ミリ超の雨雲が、強い雨も降らせながら移動して行くのです。
今回の播但連絡道路や中央道の土砂崩れはそれぞれ一か所でしたが、多発的に起きる可能性もあると言えるのではないでしょうか。
これからは時間雨量100ミリ超の大雨は当たり前の日常として捉えないといけないのではと思います。
我々の暮らす日本の気候はもう変わってしまっているのかもしれませんね。