ロックの未来…が心配
最近、大物の海外アーティストの来日公演が相次いでいます。来日公演ラッシュとも言えるでしょう。
しかも短いスパンで。
ファンにはありがたいが…
先日もポール・マッカートニーの来日公演がありました。2年前にもout there!ツアーで来日したのに、早くも再来日が実現しました。ファンとしてはありがたいのですが。
ここ1〜2年の間に来日した大物のアーティストを思いつくだけ挙げると、
ポール・マッカートニー、ボブ・ディラン、TOTO、ジェフ・ベック、ヴァン・ヘイレン、リンゴ・スター、ジャーニー、サンタナ、ドゥービー・ブラザーズ、エアロスミス、イエス、エリック・クラプトン、ガンズ・アンド・ローゼス、KISS、ブライアン・アダムスなどなど。
しかも皆結構高齢である。ガンズ・アンド・ローゼスはまだ比較的若いけど、ほぼ50代後半から70代だと思います。サラリーマンなら定年退職の年齢です。彼らはカッコ良くロックしてるのですが。
80年代、90年代頃は彼らがこんなにも頻繁に来日するなんて考えられませんでした。大抵、スタジオアルバムを発表して1年後位に来日して、次の来日は次作のツアーだから数年後というパターンでした。
やはり音楽、とりわけロック・シーンを取り巻く環境が変わったからでしょうか。
アルバムが売れない時代
私が学生だった80年代から90年代はアーティストがアルバムを発表するのを心待ちにしていました。CDも予約して発売日に手に入れてその晩にテープにダビングしてケースの紙に曲名を書き込んで次の日ウォークマンで聴きながら得意げに学校へ行ったものです。
それが、私の子供たちは、好きな曲だけダウンロードしてiPhoneで聴く。余り聴かない曲はiPhoneから消してしまう。PCには残るのですが。そんな感じです。
CDは売れないし、アルバムのみの曲は陽の目をみません。考えただけでも寂しくなります。
アーティストの総決算
また、アーティストも自分の残りのキャリアを考えて新作より、コンサート活動に重点を置いているのでしょうか。
どちらにしろ、もう彼らの音楽をライヴで体験出来る機会は限られて来る事でしょう。
20世紀を見届けよう
先日のポールも声も張りがあって演奏も熱いものがありましたが、back in ussrの演奏を終えて客席に背中を向けた時、少しキュンとなりました。後ろ姿は年齢を感じさせました。
リンゴもシャープな動きでステージを駆けてましたが顔と首がしわくちゃでした。
ボブ・ディランはステージ上でストレッチをしていました。
10代だった私がもう40代だから仕方がないのだけど。
演歌のファンの方も同じ様な思いかもしれませんね。
ロック・シーンの未来はどうなっているのか。
20世紀を生きた私たちは見届け、伝えなければいけません。