ビートルズを背負うポールと、オヤジバンドの楽しさを伝えるリンゴ。
4月30日、ポール・マッカートニーのライヴを観に東京ドームへ行って来ました。
74歳のポールがどれだけのモノを見せて、聴かせてくれるのか。Out There!ツアーの時のクオリティが素晴らしいものだったから当然期待します。
ONE ON ONEツアー2017
結論から言うと演奏、演出共に最高のものを見せてくれました。
そして、日本のファンとの距離が近くなった様に感じました。我々も楽しみ方が上手くなってきたと言う事もあるのでしょう。バンドもオーディエンスもリラックスして、共に過ごす時間を共にエンジョイしている様な。
ビートルズ、ポールのソロ、ウイングスの定番の曲。Somethingをジョージ、Here Todayをジョンへ捧げる。
I Wanna Be Your Man
そして今まで余り演奏しなかった曲もセットリストにありました。その中の一曲にI Wanna Be Your Manがありました。この曲はレノン=マッカートニーの作品でローリング・ストーンズに提供された曲で、ビートルズのアルバムでは「ウィズ・ザ・ビートルズ」に収録されています。リードヴォーカルはリンゴ・スターが担当しました。
リンゴのライヴでは定番中の定番の曲です。
私の勝手な解釈ですが、ポールの「僕もリンゴもまだまだ元気だよ!」と言うメッセージだと。決め付ける事にします。
ビートルズはポールとリンゴの2人になってしまったのですよね。今更ですが。
そんなリンゴ・スターも昨年10月に来日公演を行いました。
RINGO STARR and his
ALL STARR band
リンゴが当然主役なのですが、豪華過ぎるバンドメンバーも見どころの一つでした。
リンゴ・スター
スティーヴ・ルカサー(G.Vo、TOTO)
トッド・ラングレン(G.Vo、ユートピア)
グレッグ・ローリー(Key.Vo、サンタナ、ジャーニー)
リチャード・ペイジ(B.Vo、Mr.ミスター)
ウォーレン・ハム(Sax.Per、オリビア・ニュートン・ジョン)
グレッグ・ビソネット(Dr.デイビッド・リー・ロス)
最高の親父バンド
皆、輝かしい経歴のスーパープレイヤーです。
メンバーそれぞれの代表曲を本人のヴォーカルで聴けると言うなんと豪華な体験。例えばサンタナのEvil WaysやTOTOのロザーナ。トッド・ラングレンのI Saw The Lightなど。メンバーそれぞれの持ち歌を順番に演奏して行くなんて、まるでオヤジバンド。壮大なオヤジバンドです。もちろんWith a Little Help From My FriendsやYellow Submarineなどのビートルズナンバーも演奏されましたが、ポールのライヴほど多くは演奏されません。
それは色々な素晴らしい曲をファンに届けたいし、自分も演奏したいと言うリンゴの願いがそうさせているのではないでしょうか。
他のメンバーの曲ではサポートに徹している姿からリンゴの人柄を垣間見る事が出来ました。リンゴのライヴはとても心暖まる、楽しいものでした。何より演奏している彼等が楽しんでいたのでは?
それぞれの生き方
ファンの想いを全身で受け止めて、ファンの期待を上回るパフォーマンスを見せてくれる、ビートルズを背負うポール。
ビートルズに拘らず、自然体でバンド・ミュージックの楽しさ、素晴らしさを伝えるリンゴ。
何だか対照的な二人だけど、彼等の根底に有るものは、やっぱりビートルズなのです。
Peace And Love
ちなみにリンゴは毎年、自身の誕生日である7月7日七夕の正午に何処に居たとしても「Peace And Love」と唱えて欲しいと呼びかけています。
良かったら「ピース・アンド・ラヴ、ピース・アンド・ラヴ、ピース・アンド・ラヴ」と唱えてみませんか?