message in a bottle

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おすすめ洋楽アルバム*TOTO Kingdom Of Desire

私のおすすめの洋楽アルバムを紹介します。

TOTO

Kingdom Of Desire〜欲望の王国〜(1992年)

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アメリカのロックグループTOTOの8枚目のスタジオアルバムです。

このアルバムからTOTOは4人編成での再スタートとなって、全編に渡ってスティーヴ・ルカサーがリードヴォーカルを担当しています。

メンバー

スティーヴ・ルカサー(G.Vo)

デビッド・ペイチ(Key)

ジェフ・ポーカロ(Dr.Per)

マイク・ポーカロ(B)

これまでの”The 80's”とも言えるTOTOサウンドから一転、Keyを3度下げた骨太のヘヴィなサウンドになっています。

 

普通、TOTOのアルバムを人に勧める場合、大抵の人は「Toto〜宇宙の騎士〜」か「TotoⅣ〜聖なる剣〜」を勧めると思うのですが、私は敢えてこのアルバムをおすすめしたいのです。

カリスマ・ドラマーの死

このアルバムの完成直後、バンドリーダーでドラマーのジェフ・ポーカロが自宅の庭で薬剤散布中の事故により亡くなりました。このアルバムはジェフの遺作でもあるのです。過去のスタジオアルバムやセッションを振り返っても、こんなに熱いプレイは聴いたことが無いと言う位、ジェフのドラミングは熱いです。

もちろん、ジェフ独特の”間”も堪能できます。

全曲紹介

1.Gypsy Train

縦横無尽に弾きまくるルークのギターとジェフのドラミングのコンビネーションが最高。イントロの生々しいサウンドも必聴です。

2.Don't Chain My Heart

マイクのベースラインとペイチのハモンドオルガン、ピアノのサウンドが印象的。

3.Never Enough

後半のセッションタイムの様な部分がスリリング。さすがTOTOと感心します。

4.How Many Times

ミドルテンポで骨太なサウンドのギターリフ。ソウルな感じのソロ。最近のライヴでも演奏されます。

5.2 Hearts

アルペジオに重なるギターソロがしっかりロックしているパワーバラード。

6.Wings Of Time

曲名にピッタリな重たく透き通ったギターサウンド。ライヴでも人気曲。

7.She Knows The Devil

ギターのカッティングとソウルフルなリズム。ソウルの大御所ボビー・ウーマックの声も聴こえます。

8.The Other Side

語りかける様にルークが歌い始めるバラード。AOR寄りのTOTOのファンの期待を裏切りません。

9.Only You

こちらもバラードで、ラヴソング。

ルークのギターのサスティンが美しいです。MTVでビデオクリップがよく放映されていました。

10.Kingdom Of Desire

アルバムタイトル曲。まるでジェフが死を予感していた様な内容。後にも先にもTOTOにこんなダークでヘヴィなグルーヴ感はありません。

11.Jake to the Bone

TOTOのインストゥメンタル曲の最高峰と言える曲です。激しい展開のセッションが繰り広げられます。

アルバムの発売時期によってジミヘンのLittle Wingが収録されていたり、ダニー・コーチマーのプロデュースのKick Down The Wallsが収録されていたりします。

TOTOクオリティ

このアルバムはTOTOらしく無いと言う声も聞こえますが、ロックの発信地がロスからシアトルへ移りつつあるこの時代にTOTOがこんな音楽を目指したと言う事実。その完成度たるや、とてつもなく高いです。

そして、何処へ向かっていくはずだったのか。今は知る由もありません。

この後もTOTOは続きますが、ジェフのTOTOはこれが最後になりました。

もちろん今のTOTOも超が付く位素晴らしいですよ!

是非、Kingdom Of Desireを聴いて見て下さい。