message in a bottle

大好きなラジオ、音楽、街、スポーツ、家族の事。 そして自分の忘れたくない事を綴ります。

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桂ざこばさん。

関西の放送局発の番組に欠かせない落語家の桂ざこばさんが脳梗塞で入院されました。

朝丸時代

ざこばさんは、人間国宝・桂米朝さんの弟子で、中学校を卒業してすぐに入門されたので、米朝さんが親代わりでもあったそうです。そして朝丸と言う名前をもらいました。

ざこばさんと言えば、「テレビ三面記事ウイークエンダー」を思い出す方が多いのでは?と、思うのですが、私は幼かったので、人伝てでしか知りません。

何でも、「動物いじめ」と言うネタが大流行したとか。ざこばさんがラジオで「こんなん昔やってましてん。」と言って少しだけされたのを聴きましたが、大変面白かったです。今の時代では到底出来ませんが。

私はテレビではABC朝日放送の「必殺仕事人」や「ナイトinナイト火曜日 ギャルvsおっちゃん」、「ざこば鶴瓶らくごのご」でよく見ていました。

最近ではMBS毎日放送「ちちんぷいぷい」でなるみさんにツッコまれて楽しそうにされてるのを拝見させてもらっています。

ラジオでも存在感

ラジオではABCラジオ「元気一番!芦沢誠です!」の「ウイークリー・ザ・小噺」のコーナーが大好きでした。特に一般人のリーさんとのゴルフの話が毎回楽しみでラジオの前で大笑いしてました。

近年は若手落語家の育成にも積極的に取り組んでおられて、大阪の動物園前に寄席「動楽亭」を作られました。

心に迫る人情噺

私はざこばさんの落語は爆笑ネタより古典の人情噺が好きで「子は鎹」は何度聴いても目頭が熱くなります。

ご本人も大変な人情家であるのでしょう。好きな様に発言をされる一方で非常に繊細な一面も持っておられて、噺の中にどんどん入り込んで行く様子が胸に迫ります。

米朝さんとの絆

桂米朝さんは晩年、ざこばさんが武庫之荘の自宅に尋ねて来るのが楽しみと言っておられました。親子以上の絆があったのだと思います。

枝雀、ざこば、南光(枝雀さんの弟子)、吉朝、と米朝一門は私のお気に入りの一門の一つです。

ざこばさんの弟子も塩鯛さんをはじめ、良く活躍されています。

私はちょうばさんの落語を少し注目しています。若手なのにベテランの香がして面白いです。

回復を願います。

ざこばさんの脳梗塞の程度は私には分からないけど、軽度なもので、処置も早くて、再び寄席に戻って来られる事を祈っています。でも見切り発車で戻って来ないで万全な体調でお願いしたいです。

当たり前ですが、ざこばさんは一人しかいないのですから。

数少ない昭和の香りを色濃く残す不世出の噺家、桂ざこばの人情噺をまた聴きたいです。