message in a bottle

大好きなラジオ、音楽、街、スポーツ、家族の事。 そして自分の忘れたくない事を綴ります。

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ラジオリスナー日記*ラジオ深夜便

ラジオ深夜便はNHKラジオ第一で23時15分から翌朝5時まで放送されているラジオ番組です。なお午前 1時からは NHK-FMでも放送されています。

私は長年、「ラジオ深夜便はお年寄りが聴くもの」と思っていましたが、全くそんな事はないです。

アンカー

ラジオ深夜便ではパーソナリティーをアンカーと呼びます。

 2017年8月現在、17人のアンカーがおられます。 毎日日替わりのアンカーが隔週で登場し、第5週を担当するアンカーもいます。

年齢のことを言ってはなんですが、アンカーの方々はNHKのアナウンサーとして様々な経験を積まれたおじさん、おばさん達です。

 23時台、0時台。

 23時15分に放送が始まり、最初のコーナーは「日本列島暮らしの便り」です。

その名の通り日本各地のリポーターがそれぞれの地域の季節のトピックスや風習や習慣を伝えてくれるコーナーです。

土曜日の23時台から 0時台は「大人のリクエストアワー」でゲストを招いてのリクエスト番組になります。

日曜日の23時台は「ないとガイド」で映画、本、お酒、食、スポーツ等の評論家の方などが出演して、それぞれの分野について語ります。

0時台は「ワールドネットワーク」で、世界各国に暮らす日本人に電話をつないで地域の文化、トピックスなどいろいろな情報を伝えてくれます

私のお気に入りはポーランド・ワルシャワからの岡崎恒夫さんと、イタリア・シエナからの大矢アキオさん、ロシア・モスクワの安藤真理さん。毎回楽しくて、意外性のあるためになる話をしてくれます。

またこの春までは元TBSアナウンサー竹内香苗さんがブラジルやアルゼンチンからリポートをしていました。

また、月始めの一週間は「ミッドナイト・トーク」というコーナーがあり、俳優やミュージシャン、作家などとアンカーがその月のテーマについて2時間語りまくります。

1時台はアンカーコーナー。

  1時台はアンカーがそれぞれの得意分野や趣味などに関わる話題やインタビュー、取材などで、ラジオ深夜便の聴きどころの1つです。

私が好きなコーナーをいくつか挙げてみます。

  • のど自慢旅日記 NHKのど自慢でお馴染みの宮川泰夫アンカーがのど自慢で訪れた市町村の見所を事細かに解説してくれるコーナー。市町村と言う括りで30分間語りまくるので名所、旧跡、文化、グルメなどの情報が満載で旅行の参考にもなります。
  • 私のアート交友録 石澤典夫アンカーがアーティストにインタビューをしたり、学芸員に案内してもらいながら美術館や博物館をめぐります。開催中の展覧会等を早めに取り上げてくれるので、このコーナーで事前学習をしてから出かけることができます。
  • 乗り物アラカルト  NHKの職員の人が地方の鉄道に乗り、車窓から見える景色をただただ説明するだけのコーナー。私は鉄道マニアでもないのですが、このコーナーは想像力を刺激してくれるので大好きです。ラジオの真骨頂といえます。
  • 上方落語を楽しむ 金曜日の関西発ラジオ深夜便の時に放送されます。私は上方落語が好きなのでこのコーナーはとても楽しみです。落語作家のくまざわあかねさんがセレクトして紹介してくれます。

 2時台、ロマンチックコンサート

毎日日替わりで、基本的に海外の音源をジャンルやアーティストごとに特集して取り上げます。

ジャンルは様々で、クラシックやジャズ、ロック。最新の曲は余りかかりません。

ラジオ深夜便のコンセプトはベッドの中で聴きながら、ウトウトしてきたら寝て下さい。と言うものだと思うのですが、宮川泰夫アンカーは Led Zeppelinやジミヘンをかけたりします。絶対に目が覚めてしまうでしょう。

最近では誰がアンカーの時か忘れましたがジャミロクワイが特集されていました。

お年寄りは置いてけぼりです。

ラジオ深夜便は30代、40代、50代でも楽しめるようになってきているのです。

また、金曜日の関西発ラジオ深夜便の時の2時台前半は関西所縁の短編小説やエッセイを朗読する「関西ストーリー」が月イチであります。

私は「関西ストーリー」を聴いた直後に紹介された作品をamazonで注文した事が何度もあります。

 3時台、日本の歌、心の歌。

 3時台は「日本の歌、心の歌」と言う名の通り日本の楽曲を特集しています。

「昭和歌年鑑」と題して年代事に区切って特集をしたり、「海の歌」とか「雨の歌」という感じでキーワードで区切って特集したりもします。

もちろん、歌手、作曲家、作詞家、シンガーソングライターの特集もあります。

童謡、民謡、演歌、J-Pop  など何でもありです。「北風小僧の寒太郎」が放送された次の日には「圭子の夢は夜ひらく」が放送されたりと、混沌としていて面白いです。

住田巧一アンカーの時の「メディアの音楽」は秀逸です。NHKだけでなく、懐かしい民放のドラマやバラエティの主題歌や挿入歌、テーマソングがかかります。

NHKで民放番組のテーマソングとは…住田アンカーの出世に影響しないか心配です。

 4時台、明日への言葉。

ラジオ深夜便のクライマックスとも言える4時台の明日への言葉。

もう終了してしまいましたが私は「昭和史を味わう」がお気に入りでした。

最近では「明治の群像」を楽しみにしています。

このような近代史モノもあれば萩本欽一さんがゲストを迎えて楽しいお話をする「萩本欽一の人間塾」のようなコーナーもあります。欽ちゃんの前は、もう亡くなられたコラムニストの天野祐吉さんが「隠居大学」と言うコーナーをされていました。

社会的な活動をされている方のインタビューや、地味ながら面白い研究をされている学者へのインタビューなど非常に濃い内容です。

ラジオ深夜便は365日休み無し。

ラジオ深夜便は365日、日本全国すべての地域で聴く事ができます。

民放のラジオ局は日曜深夜は放送休止になる局がほとんどです。

しかし、ラジオ深夜便はNHKと言う強みを活かしてラジオ第一がメンテナンスでも NHK-FMで放送されます。

放送内容は確かに年配の方向けの内容も多いですが、私のような40代のリスナーが聴いても満足のいく内容です。

さすがに昭和歌謡や民謡は厳しいですが。

民放深夜ラジオの一部の出演者のユーモアの無い、ただただ卑猥なだけの下ネタを連呼しているような番組より、よほど面白いです。

ちなみに私は伊集院光さんと爆笑問題のお二人のラジオは大好きです。

下ネタはユーモアとトンチが効いているから楽しいのです。

ラジオ深夜便はこれからも変わって行く

ラジオ深夜便は定期的にアンカーが入れ替わります。

残念に思う事もありますが、すぐに慣れます。川野一宇さんや松本一路さん、葛西聖司さんが降板される時はショックでしたが。

NHKのアナウンサーの層の厚さは凄いです。

若い人は取っ付きにくいかと思いますが一度聴いてみて下さい。

本当に良く出来た番組です。