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8月15日終戦記念日 朝刊コラム読み比べ

昨日は現代の日本にとって、とても大切な節目の日である8月15日の終戦記念日でした。

この8月15日こそ「念を記す」という言葉が相応しい日だと私はおもいます。

 

この終戦記念日の朝刊コラムを読み比べて見ました。

毎日新聞、余録

「畑中の檸檬(レモン)の一樹輝かに」。戦争末期の補給の絶えたトラック島で詠んだ、俳人の金子兜太(かねこ・とうた)さんの一句から、日本の軍人、軍属の戦没者230万人のうち餓死、戦病死が約6割にも上るという現実から、戦争指導の無能と非道を訴えています。

また、戦後72年経って、今まさに緊張が増す東アジアで好戦的な言葉を飛び交わす軍事指導者と向き合わなければならない事を憂いています。

朝日新聞、天声人語

高倉健さん、さいとうたかおさん、日野原重明さんなど漫画家、作家、学者、政治家ら各界の約150人が敗戦の記憶を手記や絵にして寄せ、寄稿者の約半数が、自ら朗読して録音する作業にも協力している戦争証言集「私の八月十五日」という証言集と音声機器を紹介し、戦争体験者が減って行き、戦争を伝える語り部が居なくなる事を危惧しています。

産経新聞、産経抄

「八月や六日九日十五日」という俳句を一体何を詠んでいるか解らない世代がいる事を危惧しています。

暗に語り部の必要性とそれを後世に伝える事をの大切さを説いています。

日本経済新聞、春秋

終戦の日と月遅れのお盆が重なるこの時期、列島は人々の鎮魂の祈りに満たされる。無謀で悲惨だった先の戦争を振り返り、犠牲者を静かに追悼する大切なひとときに、日本列島を挟んで激しい言葉の応酬を続ける米・朝の両指導者を批判。

日本経済新聞らしく、経済への影響も指摘。

旧日本軍の「情緒や空気の支配」を指摘。科学的思考をせず、「必勝の信念」「戦機は熟せり」など空虚な文句が破局へ導いたという教訓に両国首脳は耳を傾けるべきだと論じています。

これからの課題が鮮明に。

戦後72年経って、高齢化社会と言っても戦争を知らない世代が圧倒的に多数を占める今の世の中。やはり語り部が年々減って行く事で、戦争が絵空事に思えてしまい、気が付いたらキナ臭い空気の真っ只中に我々が居る。なんて事を心配してしまいます。

語り部が減るという事は、人間には寿命があるのだから仕方がない事でもあるのですが、戦争の愚かさは永遠に受け継ぎ、過ちを繰り返さない様にしないと300万人にも上る戦没者は浮かばれません。

日本人一人ひとりが8月15日に「念を記し」平和への思いを新たにし、オバマ前大統領が言う様に科学技術の進歩と共に人間のモラルも進歩させなければならないと思います。

人間が生み出した科学技術で、人間を不幸にしてはいけません。

科学技術は人間を幸せにするものであって欲しいです。