message in a bottle

大好きなラジオ、音楽、街、スポーツ、家族の事。 そして自分の忘れたくない事を綴ります。

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吃音(きつおん)①

私は吃音を持っています。

吃音とは、言葉が出にくい、俗に言う”どもり”と言うやつです。

吃音で困っている人、お子さんの吃音で悩んでいる人の小さなヒントになればと思い、私の体験や症状、自分なりの対処を綴ります。

吃音って何?

吃音の定義は分かりませんが、私の症状から言いますと、話そうとしても言葉が出にくく、「あ、あ、あ。」とか「た、た、た。」と言う具合になってしまう症状の事です。俗に”どもり” や”どもる”と言ったりします。

吃音の原因

諸説ある様ですが、よく解らないそうです。

私の症状から言える事は、心の持ち様とは関係無いと言う事です。この点については後で詳しく述べます。

幼い頃の記憶

私の思い出せる一番古い記憶は3歳の頃の記憶です。

近所の友達4、5人で遊んでいる時、私が何かを話そうとしたら「あ、あ、あ。」と吃音が出てしまいました。

すると、遊んでいた友達が私を取り囲みみんなで囃し立てる様に「あ!あ!あ!、あ!あ!あ!」と大合唱をし始めたのです。

私はその場にいる事が出来なくなって走って家に帰りました。

母に「何で帰って来たの?」と聞かれましたが答えませんでした。

私の一番古い記憶は吃音の記憶なのです。

どんぐりを食べたら吃音に?

私が吃音を強く意識する様になったのは小学2年生の時です。

授業で何かを発表する時に吃音が出てしまい”間”を取っていると担任の先生が「〇〇君はどんぐりを食べたから”どもる”んです。」と言ったのです。

この一言で私は”どんぐりを食べた男”と言うレッテルを貼られてしまいました。

もちろん、全くの誤解です。

この一件を境に吃音を強く意識する様になりました。

吃音と誤解

 ”どんぐりを食べると吃音になる”と言う事は誤解、迷信の最たる例なのですが、吃音に対する誤解は非常に多いです。

よく言われるのが「落ち着いて話しをして」とか「慌てるな」と言った類いの誤解です。

私の場合ですが落ち着いていようが、慌てていようが関係無いです。

吃音は出る時は出るし、大丈夫な時は大丈夫です。

また、 「自信を持って話せ!」と言う様な事を言われた事もありますが、自信満々で話しても吃音が出る時はでます。

誤解を責める事は出来ない

吃音について誤解を持つ人がいても、私はその人を責める事は出来ません。

何故かと言うと、例えば聴覚障害の人の事を私がどれだけ知っているかと言えば、ほとんど何も知りません。恐らく、誤解もあるでしょう。

つまり、当事者にしかわからない事だらけなのです。

しかし、悲観する事はありません。

最近は企業の人事の人が吃音について勉強されていたり、学校も以前よりは理解があると思います。

また、私はある程度吃音をコントロールする事が出来る様になって来ました。

その辺りの事を次回綴りたいと思います。